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“チョムスキー”
という“言葉”を初めて目にしたとき、
「何?」と思いました。
「誰?」ではなく「何?」。
つまり、人の名前だとは思わなかったです。瞬間ですけど。
その“言葉”が、書評記事にあり、
『チョムスキー、アメリカを叱る』(NTT出版, 2008年)
の著者(つまり人)であることがわかりました。直後に。
そんな出会いでした。
アメリカを叱る?叱ったんだ。この人。チョムスキーさん…。
と、興味はわいたのですが、なんだか難しそうなのでスルーしました。
けれども、その後もよく目にとまりました。
ちょくちょくチョムスキー。
ちょこちょこチョムスキー。
と、好き勝手に呼びながらもスルー。
私の手に負えそうにありません。
ところが先日の図書館で、高岡健さんの本を探して「304タ」の棚に目を集中させていたら、厚い本の隙間に控えめに入り込んだような新書があり、その背表紙の「チョムスキー」という文字が飛び込んできました。
分類は「304チ」。チョムスキーの「チ」。高岡の「タ」の次でした。
『チョムスキー、民意と人権を語る』 ノーム・チョムスキー
聞き手 岡崎玲子 論文翻訳 鈴木主税 集英社新書 2005(写真)
表紙のタイトルには「レイコ突撃インタビュー」という言葉が並んでいます。
その岡崎玲子さんは、
『9・11ジェネレーション
米国留学中の女子高生が学んだ「戦争」』(集英社新書 2004)
の著者であることは知っていました。
私は未読ですが、当時、書評などでよくみかけていましたから。
あの女子高生がチョムスキーと…。
と、今ではすっかり大人、といっても私よりはずいぶん若い女性の岡崎さん(1985年生まれ)が、いったい何を聞き何を話しているんだろうかと、思わず手にとってパラパラとめくってしまいました。
あっ、読めるかも…!
と思ったのが間違いだったのかもしれませんが、初チョムスキーとしてはいいのでは?と、思わずチャレンジしてみることにしました。
本の裏表紙に載っている著者紹介記事には、
「Noam Chomsky (ノーム・チョムスキー)
1928年生まれ。マサチューセッツ工科大学教授。生成文法理論で言語学に不滅の業績を残す。鋭い政治評論でも世界的に知られる。」
とあります。
生成文法理論? そこからもうわかりません。
が。もちろん、インタビューによるチョムスキーの発言も、同書に収められている「アメリカによる力の支配」という論文も、世界情勢もろもろの基本知識のない私には、かなり難しい内容だったのですが。
が!しかし!
えっ?アメリカってそうなの?と思うような発言を読み取ることがあり、普段、見聞きしている、アメリカ観(と大雑把に言ってしまいますが)とはえらく違うアメリカの政治や国民の姿を知る(とまで言えるほど理解はできてないと思いますが)ことができました。
アメリカを叱る人だもの、ね…、チョムスキーさん。
それにしても、知らないことばかりです。
よくわからないけど、その裏には何かがある。ということがわかりはじめてきました。何があるのか、知りたいと思いはじめています。
遅まきながら…。
私の人生と同じです。 遅まきながら。
というわけで、妄想宿は強制撤去しました。
無理やりなので、無理はありますが。
現に、今、すでに、迷走し出しています。
が、今は撤去!
サラバ! じゃ!
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