禺画像]
出雲から戻ると、
待ってましたとばかりに、図書館からの予約本取り置きメールが次々に届きました。
5冊。
でも、今、必要なのは「物語」と、3冊だけ借りてきました。
『水深五尋』 ロバート・ウェストール 金原瑞人・野沢佳織/訳
宮崎駿/画 岩波書店 2009
『復讐の誓い』 ミシェル・ペイヴァー さくまゆみこ/訳
酒井駒子/画 評論社 2009
『海の深み』 アニカ・トール 菱木晃子/訳 新宿書房 2009
そして、出雲で読もうと買って持っていったのに、読む間がなく持ち帰った文庫。
『“文学少女”と死にたがりの道化』
野村美月 エンターブレイン(ファミ通文庫) 2006
出雲では私の全部を出し尽くし語り果て、からっぽ、すっからかんとなって東京に戻ってきましたから、水をがぶがぶ飲むように、物語をがぶがぶと読んでしまいました。
ど〜れもこれも面白い。というか、面白いところを感じて読めました。
なかでも『海の深み』はしみじみと、私のココロにしみて、すみずみまでいきわたろうと、今も、しみこみしみこみしています。
シリーズ(「ステフィとネッリの物語」4部作)の最終巻『大海の光』が待ち遠しいです。
発行予定はこの夏。
『海の島』『睡蓮の池』『海の深み』『大海の光』
ナチスの迫害を逃れ、ウィーンからスウェーデンへ、両親と別れてやってきた姉妹の物語です。
「自分」とはなにか。
どう、生きるのがよいのか。
自分では難しくてなかなか答えが出せないことでも、登場者に寄り添ったり反発したりしながら物語を一緒に生きることで、今、感じていること、思っていることがなんとなく見えてきたりします。
明確な答えが出なくても、なにかがちょっと動いたり、明らかになったり。
そんなこと自覚できなくても、晴れ晴れした気持ちで本を閉じたり、う〜ん、わからん!と思いながら本を放ったり。そんなちょっとしたココロの動きが、実はとっても大切で、必要なことだったりするのです。
そんな「自分」を「自分」がみつけるのですから。
それでよし。
それがよし。
『“文学少女”と死にたがりの道化』 は、図書館員さんイチオシでオススメいただいた本です。
私からは絶対手にとらないジャンルの本なので、オソルオソルでしたし、読み始めたときは、やっぱり無理〜とも感じました。
でも、さすがです図書館員さん!
『人間失格』以外の太宰治を、確かにしっかり読む気になりますぅ〜。
『水深五尋』 は、もともと好きなウェストールの作品なんですが、この頃は「宮崎駿さんお気に入り作家」というリボンがかけられ、他人(宮崎さん)の物語の覗き見感があって、やや引いておりました。
挿絵も宮崎さんです。
ファンにはたまらない一冊でしょうが、私は自分のイメージが持ちにくくて…。
でも、ウェストール作品ですから!そこはしっかり読ませていただきました。
『復讐の誓い』は「クロニクル千古の闇」シリーズ第5作。
主人公は成長しているんかね? と思ってしまうのですが。
しなくてもいいのかもしれませんが、出来事がいちいちオオゴトです。
ウルフはお父さんになりました。
ウルフ、大好き〓 で、読んでいるのかも。
あ”〜〜〜〜〜!
帰ってから、映画も観たし、ギャラリーへも行ったし、バーで話し込んだし、おいしい(我が家的には)料理も作ったし、お弁当も作っているし、布団も干したし、部屋の片付けも進めているし、仕事もしてるし、お米も買ったし…。専門書はこれからまた読みます。
なのにまだなにか足りません。
よっぽどすっからかんになっているんですね。
というか、それ以上、かも。
ゆっくり、みたしていきます。
セコメントをする