「知る」を読む
2011-06-03


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いったいぜんたいなにがどうなってんの?
と思うばかりの昨日でした。

いや、なにも昨日だけのことではなくて、
どこの世界でも業界でも組織でも集まりでも、
日常的にあれこれとあることですけれど。

なにが、起きてるの?
起きようとしているの?

と感じることや、知ることや、考えること。が、
生きること、生き延びることの判断につながる重要なことになってきていると思います。

重要。どころか、必要不可欠。でもあったりします。



ああ、しんど!

しんどい。
けれども、気づいてしまったらしょうがありません。



私の場合、そういったことを直接見聞きすることが多いのは、
出版業界、であったり、
書店業界、であったり、
作家さんのあれやらこれやらだったりするのですが、
ただの読者なので、私、
そういうことを知っても、
う〜ん。。。
と思うことしかできません。



できません。

が、しかし!

と思うことがあり、
ちょっと動きました。
っていうか動いています。


ちょうどそのタイミングで、図書館へのリクエストが通って読むことができました。

 『出版人に聞くB 再販/グーグル問題と流対協』 高須次郎
                          論創社 2011/3 (写真)

「流対協」というのは「出版流通対策協議会」という、
中小出版社の団体です。
その会長であり、緑風出版代表の高須次郎さんに、
以前ブログでも紹介した
    [URL]

 『出版状況クロニクル』 小田光雄 論創社 2009

の小田光雄さんがインタビュー・構成をされています。

インタビュー(あるいは対談?)は、
専門的・業界的な話が満載で、
私もよくわからないことが多いです。

でも、
消費税導入時の内税か外税かで揺れた定価問題や、
再販制度は廃止するのどうなの?の騒ぎや、
グーグル問題って、結局なんなの?なんだったの?とか、
電子書籍はこの先どうなっていくの?とか、
国立国会図書館が進めているとテレビで見た記憶がある、電子図書館構想ってどんななの?
などなど、
ただの読者レベルでも気になったり気になることの実情や現状がわかってきます。

わかって知ることになります。

そして、
空恐ろしくなります。





ソラオソロシクナリマス。





それとまた同じタイミングで、
超大手出版社に新採用された人が、
研修先となった書店での体験を通して感じたことを書いた文章を読む機会がありました。
その「感想」のかわいらしさに、
苦笑もできず溜息をついてしまいました。

書店側の視点で知ったことが、
超!大手出版社での仕事に大いに活かされますように!
と願うしかありません。

でも、現状に、そんな余裕があるんですか?って聞きたい。

なのでこの本、研修のテキストにどうでしょう。

といってもテキストには絶対ならないでしょうし、
興味関心を持つ出版関係者も少ないと思います。

知らないから安穏としていられるのは、
なにも、原発や放射能汚染のことばかりではないのです。

ということを、あらためて知る読書となりました。
[本]

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